校長だよりH

授業だより(6)30021 熊谷先生の現代文B 「山月記」 2E

 

中島敦(なかじまあつし)の「山月記(さんげつき)」は現代文の定番です。毎年必ず、何人かの国語の先生に見せていただく古典的な作品です。若くして高級官僚となった李徴(りちょう)という秀才が、ついには発狂して、虎と化してしまう話で、山中で虎という異形の姿になった状態で、旧友の高官、袁惨(えんさん)に遭遇します。

 

本日は7時間の授業のうちの4時間目、ワークシートの「第三段落の中で李徴が『自分』と『俺』をどのように使い分けているか?」との問いにグループワークで取り組みました。

 

各グループで課題について話し合いを行い、自分たちが思考したことを説明できるようにします。ここで、各班に配られたのは「まなボード」とうA2版のホワイトボードです。

班ごとに工夫して考えをまなボードにまとめた後、4人のうち1人を残して、皆さんほかのテーブルへ行き、元のテーブルに1人残っていた生徒からその班の考えについての説明を聞きます。次に、先生の合図でもとの席に戻り、他の3つの班から聞いてきた考えを4人で共有し、自分たちの元々の考えをさらに深めていきます。

 最後に、まなボード(裏にマグネットが付いています)を黒板に貼って、皆の考えを共有します。黒板に再度チョークで書く必要がないので、時間の節約にもなります。

 

ストーリーが完全に理解できていないと、そもそも問いについて考えられません。意見には、論理的な理由が必要であり、「こう思う。」と言っても、「なぜそう思うのか。」を言えないと相手を説得できません。この授業で、生徒達は一生懸命考え、人の考えを聴き、自分の考えを言葉で表現することの大切さを学んでいました。

 

 「まなボード」というツールと「グループメンバー分散→再集合」という素敵な仕掛けからなる、深い思考のある授業でした。