校長だよりD

授業だより(2) 300524 上野先生の日本史A「近代日本の形成」2年C

 

学校目標や厚木東高校グランドデザインでもお示ししているように、高校教育に於いても「新しい学力・新しい学び」が求められています。激動する未来を生きていく子供たちが、困難な課題に直面した時に、主体的に考え、仲間と協働して解決策を生み出していくための力は、大量生産の時代の暗記と再生重視の教育だけでは育めないからです。

ですので、先生方にもTalk & Chalk50分間講義し続けるといった授業からは脱却しよう!新しい学びに挑戦しよう!ということで、「厚木東で挑戦!」していただいています。このような、「対話的・主体的で深い学び(アクティブラーニング)への動きは大学でも広まり始めているということです。わかりやすい指標として、先生方には、「生徒を一人も寝かさない授業創り」をお願いしています。(基本的に本校の生徒は寝てませんよ!)

上野先生の授業にはいつもモニターとぬいぐるみが登場します。モニターは、先生がタブレットを早業で操作し、その日の学習目標・資料映像・グループワークなどの時のタイマーなどいろいろなものを表示します。タブレットを多肢選択問題の答えを生徒にタッチで選ばせ、画面に解説が出てくるなんてことも。ICT大活躍です。ぬいぐるみは歴史上の登場人物のパペットとして演じさせ、説明するのに使います。写真で上野先生がもっている白いお魚?は、廃刀令で「武士の命」である「刀」を奪われた士族くんです。

明治新政府の諸改革について軽く復習した後、まずプリントペアワークから始まります。士族の反乱を多角的に捕らえるために、たとえ話を設定し、考えを論述させる設問をペアで考えさせます。Q1「士族(元武士)になったつもりで考えてください。新政府の改革の中で、もっとも不満だったのは次のうちどれですか?その理由も答えてください。」

・廃刀令 ・徴兵令 ・秩禄処分

・四民平等・地租改正

(理由)

もちろん正解はないのですが、生徒はこれまで習った知識を使って、一生懸命ペアのパートナーと一緒に考え、それぞれの意見を述べ合い、プリントに記入していきます。プリントにQは全部で5問あり、最後のQは西郷隆盛が自決し大久保利通が涙を流してその死を惜しんだ件で、「彼らの運命を変えるにはどの時点まで戻れば可能か」、展開を考察させるという高度な問いでした。

 みんなの答えを共有する時にも、とにかく生徒は楽しそうに先生の質問に答え、それまで学んだ基礎知識の復習・確認もしながらQ&Aでテンポ良く授業が進んでいきます。授業の一番最後に、各人が振り返りシートを記入し、提出します。

 「朝鮮が鎖国を続けるか、日本政府にとっては非常に重要な問題でしたが、その理由はなぜでしょうか」 (2行で記述)

 

<自己評価>

   明治政府が朝鮮に開国を要求する理由がわかった   はい  いいえ

   征韓論争とは何か理解できた            はい  いいえ

   武士になったつもりで歴史を考えることができた   はい  いいえ

   自由民権運動の背景が理解できた          はい  いいえ

 歴史の授業って、こんな風にできるんだ!先生の準備はとても大変かもしれませんが、こんな授業が受けられる生徒は幸せだなと思う「深い学び」のある授業でした。