校長だより39】 010809 弓道部女子団体インターハイでベスト16! 

この夏、校長は人形浄瑠璃を応援しに佐賀県に行きましたが(前号【38】号参照)、副校長は弓道の応援で宮崎県に行ってきました! ということで今回は、副校長梅澤先生からの感動のスペシャルレポートです!

 

Summer Special! 副校長だより【1】

 

 弓道。日本の伝統的な武道の一つ。

神奈川県高体連には75校が加盟しており、本校はその中でも伝統ある有力校としてその名を知られております。校内には県内随一の規模を誇り、県大会等の会場ともなる弓道場を有しており、部員たちが日々鍛錬しております。

 

 そんな弓道部ですが、県予選で、女子団体で25年振り8度目の優勝。また女子個人でも、3年の亀田ちひろさんが優勝し、ともに念願のインターハイ出場を果たしました。そこで今回は、87日(水曜日)から宮崎県都城市で行われた全国大会での本校生徒たちの頑張りを、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

 弓道の全国大会は、

 大会初日  個人戦

   2日目 団体戦予選

   3日目 団体戦決勝トーナメント1・2回戦(ベスト8決定まで)

   4日目 団体戦準々決勝以上(順位決定戦・決勝)

 の日程で行われます。

なお、大会前日の公開練習(大会会場での練習)が、台風のために避難所となってしまい、開催できなかったそうです。なんとも波乱含みの予感…

 

会場となった都城市早水公園体育文化センター

 

大会初日(8月7日水曜日):個人戦

 個人戦は予選で一人4射を行い、3中以上が決勝進出。本県からは本校3年の亀田ちひろさんと綾瀬高校の選手の2名が出場しました。83番目(7立目の第4射場)に亀田選手が登場。予選通過こそなりませんでしたが、1・4本目を見事に射ぬき、明日の団体戦に向けてまずは第一歩!といったところです。

 

勢ぞろいで行くぞ!

 

 

大会2日目(8月8日木曜日):団体戦予選

 48代表(開催県の宮崎から2校)によって争われる予選は、5人が4本ずつ射ち、合計的中数の上位32校が翌日の決勝トーナメントに進出します。本校は12立目に登場。のちに「立っていられないくらいだった」と振り返るほど、今までにない緊張感で本番に臨んだ選手たち。予選突破は全出場校の競技終了まで決まりません。

 そしてさらに…本校を含む同中数の12校から5校を選ぶ「競射」へ。5人が1射ずつのまさに「一発勝負」。張り詰めた緊張感が会場を包み込みます。

最初に3校が抜け、本校を含む4校が残り2校を選ぶ再競射に。さて結果は…

「…高校と厚木東高校の決勝トーナメント進出が決定しました…」

 はるばる応援に来ていた3年生部員たちが、そのアナウンスに「抜けた(予選通過した)って言ってますよ!」と声をかけてくれるまで事態を飲み込めていなかった私と、やはり一瞬間のあった一緒に観ていた辻教諭(弓道部顧問。本県の国体監督でもあります。)は、そこでようやく状況が把握でき、歓喜の(安堵の)グータッチ。

一つ「歴史」がつくられた瞬間でした。

 決戦を終えホールに出てきた選手たちと、応援の部員たち。

「この後、練習して帰りますか?」

「あ、また(他校と)洗濯機の取り合いだね」

なんて、いつものみんなに戻っていましたが、その言葉一つ一つが「勝ち残った証」。それぞれが最高の笑顔(泣き笑い)。最後の最後まで可能性を信じ、強い気持ちを保ち続けられた彼女たちの、自分たちで勝ち取った勝利でした。

 

「いざ、競射へ!」 手に汗にぎる応援席

 

大会3日目(8月9日木曜日):団体戦決勝トーナメント@ 1回戦

 選手たちは都城市内の指定宿舎に泊まっておりますが、私は宮崎市内のホテル泊。このころになると往復の道のりも慣れてきています。いざ、強豪残りし会場へ。

 1回戦の相手は、地元・宮崎県代表の延岡学園。実は宮崎県は弓道の盛んな土地柄。特に都城市は弓の産地でもあるとのことで、まさに「完全アウェー」で地元の強豪校と対戦することとなりました。

弓道の応援は、手拍子とか声援とかNGです。できることは2通り。当たった時の「よし!」という掛け声と、一人が4射全て当てきったり、5人が続けて当てたりした時の拍手。でもこの2通りも、人数が多ければやっぱり圧力になりうるのです。「がんばれ厚木東!!」と心の中で念じ、当たれば「よし!」と同行者と2人だけで…と思ったら、意外と他からも声が。実は、関東地区の学校が互いに応援をしあう環境があるそうで、顧問同士も「みんなで関東の弓道を盛り上げよう!」と日頃から協力し合っているのだそうです。ありがたい!

予選と違って、決勝は対戦型。両校が1人目から5人目まで、4本ずつを順番に射って行きます。それぞれの学校のペースで進むので、最後の最後まで勝敗がわからない。最後の2人が見事射抜いて全体が終了。さて結果は…

「延岡学園11本。厚木東高校12本。厚木東高校の2回戦進出が決定いたしました。」

やりました! 全国ベスト16決定!!

最後の最後まで勝利が決しないスリリングな展開に、観客席も沸き上がりました。

 

決勝トーナメント1回戦 ベスト16に向けて!

決勝トーナメント初戦突破を伝える会場掲示(本校は14

 

 

大会3日目(8月9日木曜日):団体戦決勝トーナメントA 2回戦

 男子の1回戦を挟んで、2回戦は午後から行われました。(ちなみに男子代表は、県大会決勝で本校を1本差で破った慶應義塾高校。こちらも予選・1回戦と順調に勝ち上がっています。)

 2回戦の相手は、初出場ながら予選・1回戦と7割以上の的中率で勝ち上がってきた実力校の天童高校(山形県)。さあ、決戦です。

序盤は完全に天童ペース。それまでの勢いをそのままに、次々に射抜いていきます。

が、しかし…そこは、粘り強く勝ち上がってきた選手たち。中盤から逆襲が始まります。徐々にペースを取り戻し、10本で終了。相手を見ると…なんと掲示板に「〇」が9個に「?」が二つ。弓道では的の横に、結果を知らせる掲示板があり、当たれば「〇」が、そうでなければ「×」が表示されるのですが、きわどくにわかに判定しにくい時には「?」がつき、全射終わった後、審判団が確認します。審議の結果は…

ともに「〇」の判定。最終的には1011

 本校のチャレンジは終わりました。(実は…本校を破った天童高校は、その後優勝したそうです)

 

 終了後の選手たち、気丈に笑顔を見せていましたが、徐々に悔しさが込み上げて…

 でもやっぱり、よくやりました。

 全国大会の緊張感も、ぎりぎりの場面の戦いも、そして目標を逃した悔しさも…

 すべては「本気の勝負」の証。全国の舞台に立ってくれたこその経験。一人一人の経験値としても、部の新たな伝統の1ページとしても、とてつもなく大きなものをもたらしてくれました。

 「チャレンジ」を掲げる本校にとっても、みんなの頑張りは、後に続く仲間たちに無形のエネルギーになったと確信しています。

 

 そして、そんな「厚木東で挑戦!」を、スタッフの一人として支えていけることの幸せを感じた3日間でした。

 弓道部の皆さん。本当にありがとう!!

 

 みなさんも、わが校で「弓道」を、またそれぞれの目標(勉強・部活…)に、

 一緒に挑戦(チャレンジ)!」しませんか?