校長だよりS  


授業だより(11301026 佐藤祐也先生の社会と情報 【研究授業】

「外国の人にピクトグラムで日本のマナーを伝えよう!」 3年E

 

またまた、みなさんにぜひご紹介したい素敵な授業に出会いました。

佐藤先生は本校に勤務して6年目の、中堅の先生です。人形浄瑠璃部の顧問をしています。3年生の担任ですので今は指定校推薦、公募推薦、AO入試などの推薦書を書いたり、進路指導に心を注ぐ日々が続いています。広報・情報グループで、先日の第1回学校説明会では「入試」について、「内申点1点分を挽回するには学力検査で何点取ればいいのか?」という説明を行い、中学生の皆さんに解りやすかったと大変好評でした。

 

 さて、「このグラフは何のグラフでしょう?」という問いから授業は始まりました。コンピュータ室で生徒達のモニターに示されたのは、右肩上がりの棒グラフでした。2009年と2011年に少し伸び率が落ち込んでいますが、ここ数年は特に目覚しい勢いで伸びています。2009年って何があったの?の問いにある生徒が「リーマンショック!」と声を上げました。2011年は?「東北の大震災!」 そう、このグラフは、「日本を訪れる外国人の数」の推移を表していたのです。

 民泊の法律が改正されたことなどにも触れながら、外国から来た人が日本のマナーを知らずにトラブルが生じていることを取り上げ、本日の課題、外国の人に言葉を使わないで、絵で日本のマナーを伝える「ピクトグラム」の作成が示されました。まずワークシートを配り、どのような作品が高く評価されるのか、SABCの評価の基準がルーブリック※で示されました。評価Sの「大変良くできました」をいただくには、他人が思いつかない「オリジナリティ」が大切。また3人のうち2人以上にメッセージが伝わらないと評価Aにはなりません。 

生徒達はパワーポイントを使って、各自製作に取り掛かりました。与えられた時間は30分です。何を描いているかは、となりの生徒にも内緒です。中盤から後半に「絵の上手い下手ではなく、『こうしないでください。』とか、『こうしてください。』という、伝えたいメッセージが外国人の相手に伝わるかどうかを考えて、もう一度客観的に見直してみてください!」と先生からのアドバイスが飛びました。『ゴミを散らかさない』『列では順番を守り、横入りをしない』『トイレはこちら向きに座ってください』など、いろいろな作品が出来上がりました。さて、こちらの作品のメッセージは判りますか?★

シーンとした30分が経過しました。制限時間の少し前にチームティーチングのアシスタントティーチャー小林先生(野球部監督)から、一人3枚、大きめの付せん紙が配られてあります。生徒は指定された他の3名の生徒のパソコンのところに順に作品を見に行って、そのピクトグラムが何を表しているのかを考え、付せん紙に言葉で書き、自分の氏名を添えて、製作者のワークシートの裏に(次の人に見えないように)貼ります。

最後に自分の席に戻って、3人のクラスメイトが貼ってくれた付せん紙のコメントを読んで、伝えたいメッセージがどれぐらい判ってもらえたかを確認し、ワークシートのまとめの自己評価を完成します。3人ともクリアした生徒は本当に嬉しそう。一生懸命製作したものが判ってもらえたって、すごく達成感がありますよね。

 授業の一番最後です。佐藤先生はセンターモニターにハロウィーンのあとのゴミであふれる渋谷の街の映像を映しました。「外国の人ばかりじゃなくて、日本人だっていつもマナーを守ってるとは言えないよね。自分たちも良く考えなくちゃね。」

 つかみからオチまで、入念な準備と熱いメッセージのこもった、とても良い授業でした。

 

ルーブリック:学習到達度を示す評価基準を観点尺度からなる表として示したもの。主にパフォーマンス課題を評価するのに使われる。 

★の作品のメッセージは→「(神社などの)建造物に落書きをしてはいけません。」でした。