校長だよりA 300610 

素晴らしかった!「あつぎひがし座」の人形浄瑠璃公演

 

610日(日曜日)の午後、あつぎひがし座の人形浄瑠璃の自主公演を見に行ってきました。本校人形浄瑠璃部は昭和46年(47年前!)林田洋子さん(現あつぎひがし座代表)とその仲間たちによって結成されました。卒業後も引き続きあつぎひがし座を結成し、以来、多くの卒業生が加わって、継続的に本校人形浄瑠璃部の指導にあたってくださり、後進の育成と地域の伝統文化の継承・普及に尽力してこられました。

今回のこの第44回目となる公演は本校の人形浄瑠璃部「ひがし座」の生徒8名と林田さんを代表とする23名の「あつぎひがし座」のみなさん、そしてその他にも浄瑠璃(語り)、三味線、お囃子を担当する重要無形文化財級のみなさんが大集合して、さらに芸術文化振興基金の助成を受け、厚木市教育委員会も共催してくださるなど、多くの皆さんに支えられて創りあげられました。

本校の1年生は全員が、入学後まもなく国語総合の古典の授業の一環として「人形浄瑠璃入門講座」を受けます。私もその授業を受けて初めて人形について学び、人形に触れました。以来、本日本格的な舞台公演を拝見できるのをずっと楽しみにしていましたが、その素晴らしさは予想を大きく上回るものでした。  

400人収容の厚木市文化会館小ホールが、お客様で満杯、厚木市の小林常良市長や、あつぎひがし座応援会の山田一志会長(本校同窓会常盤会会長)もご挨拶に駆けつけてくださって、「あつぎひがし座」がいかに多くの同窓生や地元の皆様に愛され、楽しみにされているのかを肌で感じました。高校生の時に一生を掛けて情熱を注ぎ込める大好きな人形浄瑠璃に出会い、以来今日まで47年間途切れることなく活動を続けてこられ、多くの人を育て、多くの人と繋がって、社会に貢献し続けている。なんと素晴らしい活動ではありませんか。

「二人三番叟(ににんさんばそう)」「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」「壷坂霊験記(つぼさかれいげんき)」の三つの出し物が約2時間にわたって上演されました。手作りの美しい着物を身にまとった人形に、使い手の皆さんによって文字どおり「命」が吹き込まれ、生き生きと舞台を駆け巡り、歌い、踊り、怒り、喜び、笑い、泣く様は、本当に涙が出るほど素晴らしく、厚木東高校に入ってこれを見ないのはとんでもなくもったいないこと、と感じました。見逃した皆さん、ぜひ次の機会を楽しみにしてください。

あつぎひがし座の人形指導や演出を担当してくださっている、人形座の勘緑(かんろく)師匠によると、高校生による二人三番叟の中では本校の二人三番叟が日本一!とお褒めいただきました。本校人形浄瑠璃部とあつぎひがし座を支えてくださっている多くの皆さんに、心から感謝するとともに、3年間でますます技を磨き、今後も末永く伝統文化を継承していくだろう本校人形浄瑠璃部の生徒たちを、とても誇らしく思いました。

また、本校の素晴らしい先輩方の姿を見て、あつぎひがし座の皆さんが高校生の時に人形浄瑠璃に出会ったように、どうか本校の生徒諸君が、各々に「自分を輝かせてくれ、人と社会に繋げてくれる、大好きな何か」に出会えますようにと願いました。