校長だよりR

   

授業だより(10300926 早川先生のコミュニケーション英語U 2年G組

 

 早川先生は本校5年目の総括教諭で、広報・情報グループのリーダーです。中学生やその保護者の皆さんはこれまでの公私合同説明会などで早川先生の説明を聞いたことがあるかもしれません。2年生の副担任で学年リーダー、バレー部顧問です。今回は2年生のコミュニケーション英語U(4単位)のLesson6「世界の教科書」という単元で、38人のフルクラス授業を拝見しました。

 早川先生の授業はとてもテンポが良いです。@Greetings!(挨拶)Aディクテーション(聴いて書き取る)から積み上げた基本例文のペアでの暗記練習(ひとつクリアしたら○がもらえる)BペアでのSight Translationで本文をフレーズごとに英語から日本語にC同じくBack Translationで日本語から英語にD次はListen and Choose!(3回聞いてT or Fの正しい答えを選ぶ)Eペアでチェック!Fモニターで正解を示し確認!という具合で、教科書の問題と手作りのプリントを活用して、立ったり座ったり、ペアを変えたり、生徒同士のさまざまな活動で英語をインプット&アウトプットし、定着させる活動を展開しています。一つひとつの活動は5分とか10分とか長くないので、飽きることがありません。しかも、これの次にこれをやる!という全体の組み立てが良く考えられています。先生はほとんどの指示を英語でしていますが、生徒はさまざまな活動に慣れており、スムースに進行します。パートナーを変えながら、いろいろな課題に取り組みます。寝ている生徒はいません。というか、寝られません。



最後の10分はこのレッスンのポイントとなる、「強調構文」の説明をプロジェクターを使って行いました。強調構文は強調したいことが文頭に出て、S(主語)V(動詞)に「倒置」が起こり、疑問文のような語順構造になるのが難しいところです。Never did I dream of seeing you here.(ここであなたに会うとは夢にも思わなかった。)のような文ですね。

 英語で表現するためには、基本的な語彙や文法など、とにかく覚えなければならないものがたくさんあります。そして記憶を強化するには、忘却曲線※に逆らって、ちょうどいいタイミングで繰り返すことが大切です。仲間と協力して何度も何度も練習して体得することの大切さが意識されている授業でした。また、入念な年間授業計画で、リスニング力の強化にも力を入れて体系的に組み立てているのが素晴らしいと思いました。

良い授業に大切なのは、生徒がただ静かに座っているということではなく、生徒の脳が覚醒していて、口や目や手が動いていること、そして解って面白いから主体的になれていることだと、改めて感じました。

 

 

※忘却曲線:ドイツの心理学者エビングハウスの記憶の実験によって明らかになった、時間の経過とともに、記憶したことを忘れて行く様子を表したグラフ。意味のない丸暗記であればあるほど、覚えたとたんに急速に忘れて行く。記憶してから1日後ぐらいに、「完全忘却」してしまう前に復習することによって記憶が強化されるので、習ったこと覚えたことを、いつどのタイミングで復習するかが非常に大切となる。(勉強法の参考になりますので、みなさんもぜひネット検索してみてください。)