青空をバックにした木の写真。校長室コラムのイメージ画像です。

学びの充実の秋です。

 学習に集中しやすい季節になりました。本校では、特にこの期間を相互授業参観期間として、教職員が同じ教科だけでなく、他の教科の授業にも参加しています。生徒の皆さんがどのような意気込みで、集中力で、粘り強さで取り組んでいるか。目を輝かせて、わくわくした気持ちで、「ああ、次のこの授業も楽しみ!」と思って臨んでいるか、見て、刺激を受けて教員も学んでいます。生徒が難しい課題について、黒板を使いながら堂々と説明し、他の生徒から質問が出される授業もあります。グループで課題を読み込み、まとめ、比較しながら考えている授業もあります。グループで解いた問題を説明し合っている授業もあります。実験のレポートを協力しながら、ていねいに仕上げている授業もあります。

 教員の説明を聞くだけではなく、「自分はどう考えるか」「他の生徒は何に気づいたのか」「『この先』について、さらに探究するにはどうすればよいのか」を体験できる時間であってほしいと思っています。学ぶのは、皆さんなのですから。

 1年生は、高校生活にもすっかり慣れて、授業にも生き生きと取り組んでいる姿が印象的です。外からの参観者が加わっての研究授業でも、普段と変わりなく、あるいは普段以上に集中して取り組んでいるようです。

 2年生は、文系、理系によって内容へのアプローチが違い、それぞれの進路に向けて取り組んでいる様子がわかります。

 そして3年生、いよいよ進路決定のときが近づいています。就職試験があり、推薦受験の人は面接や試験が始まっています。年末に向けて結果を受け取る人も出てきます。その人たちは、毎日の授業にどのような気持ちで取り組んでいるのでしょうか。確かに、面接や書類提出や試験が終わると、張りつめていた緊張がぐっと緩むこともあるでしょう。今まで、真剣に取り組んでいた授業なのに、知らない間に意識が・・・ということもあるかもしれません。

 でも、ちょっと待ってください。あなたの隣で、この先のセンター試験や一般受験に向けてコツコツと、不安を努力で打ち消しながら頑張っているクラスメートのことを忘れないでください。

 授業は一人が頑張るだけでは成立しません。授業はライブなのです。そのクラスのその時間の、同じ時間は2度と繰り返されない、たった1度のライブなのです。しかも、皆さんが厚木東で、この仲間と過ごせる時間は限られています。お互いのために今、何ができるか。先に決まったあなたは、これから挑戦する仲間に何かできるか。ともに頑張るために何をしたらよいか。それを考えて行動する場所が「学校」です。1つのクラスに40人もの生徒が、50分間、一つのテーマで考える授業は、この先、多分経験することはないでしょう。それなのに、何か「たいせつなこと」を見ないふりをしているのではないですか?

 「受験は団体戦」だと思っています。厚木東高校68期生の皆さん、皆さん全員が新たな進路への道を決めるまで、全員の挑戦は終わっていないのです。これから、センター試験、一般受験に挑戦する人のモチベーションは、周りの人の姿勢によって変わってくるとも言えます。サポートする方法は一つではありません。一人ひとりが考えて、残りの時間を過ごしてほしいと思います。就職試験や推薦試験で一足早く、進路が決まりそうな人たちへ、次の3つをもう一度伝えておきます。まだまだともに頑張っていきましょう。

1.自分だけの力ではない

  ・それぞれが努力して「結果」を掴んだことは確かだが、ここにいたるまでに、どれだけの人の「思い」が
   込められているか、よく考えよう。学校では担任、学年、進路、部活の顧問、教科担当・・・そしてetc.
   そして、たいせつなご家族。

2.自分だけの進路ではない

  ・推薦で進学するということは、「今まで(過去の)の卒業生(先輩たち)の信用」を受け取ったことに
   なる。これから、皆さんの生き方、過ごし方が「これからの厚木東高生」の運命を決めることになる。

3.自分がこれからできることは何か

  ・クラス、学年の仲間が進路決定に集中できるかどうかが一人一人の行動にかかっている。
  ・自分磨き:そもそも、なぜその進路先を希望したのか。進路先で学んだあとに、何をしたいのか、
   その実現のためだったはず。自分の将来をさらにぐっと引き寄せるために、自分で自分を鍛えて
   おくことが大切。