青空をバックにした木の写真。校長室コラムのイメージ画像です。

進路実現に向けて(3年進路説明会より)

 高校3年の生活が2か月半経過した今、生徒の皆さんはもとより、保護者の皆様にとっても、進路実現は最重要課題であると思います。学校としても、3学年及び進路担当をはじめ、教職員が全力を挙げて生徒たちの将来のためにサポートしてまいります。

 さて、大学、短大、専門学校、就職を問わず、「入試」ということばは、どうしても重く、つらく、嫌なイメージをもつ生徒も多いと思います。また、保護者からすれば、合格が決まるその瞬間まで、気が気ではないと思います。しかし、目指す生徒にとっては、「入試」と向き合って過ごす時期が、実は、その後の人生にとって如何に大切か、ということも忘れてはならないと思います。合格はもちろん目標ですが、実は、それに到る過程もその後の生き方に大きく影響するとも言えると思います。

 先日、近隣の企業の人事担当の方とお話しさせていただく機会がありましたが、入社間もない社員が、上司からちょっと注意をされただけで、立ち直れなくなってしまうこともある、ということを伺いました。高校、大学と、試練を経験せず、打たれ強さが身についていないのではないか、というお話でした。

 「入試」は、できれば避けて通りたい「やっかいなこと」ではなく、今後の人生を生き抜く力を蓄えるチャンスだと捉えさせたいと思います。また、しっかりと向き合ったことにより、学力が向上し、その結果、自分の進路選択の幅が大きく広がり、進路実現の可能性が拡がるはずです。結果を手に入れることに向けて、思いが強くなるのはわかりますが、悩んでいくプロセスそのものが、その子を成長させるということを大切にしたいと思います。


この大切な「試練」を乗り越えるためのポイントを3つ、お伝えします。

1.ムードに流されない

 受験先の広報に押されないように、ムードに流されないように、やたらと申し込み期限を焦らせるペースに乗ることなく、しっかりと話し合って決めてください。例えば、大学への入り方についてです。「入学できれば、どの大学でも」などと、安易な考えで決めることのないよう、自分としっかり向き合ってほしいと思います。昨年のこの時期の読売新聞で、AO入試6人に一人退学という大きな見出しの記事がありました。退学率はAOが15.5%、一般入試は5.9%、AO入試がよくないと言っているわけではありませんが、楽に受かりそうだから、早目に決められるからといった安易な理由だけでは、入学後、目的をなくしてしまうのではないかという心配があります。

2.まず相談

 お子さんが将来やりたいこと、進みたい進路のことをご家庭で話し合ってください。受験先はもちろんのこと、塾も予備校も様々なデータをもって迫ってくるかもしれませんが、本校の生徒については、本校の進路支援グループが一番理解し、データの蓄積も行っています。東高の生徒の進路について、進路支援グループリーダーをはじめとする本校の職員より詳しい人はいないと思います。まず、相談してください。

3.スケジュール管理

 高校入試と異なり、今から始まる進路決定は、個人個人、それぞれの選択・決定となります。手続きに必要なもの、期限もすべて、一人ひとりが自分で把握してください。そして、必要なことは、早めに自分から担任に申し出てください。


 社会の目まぐるしい変化により、世の中の価値観も日々変わっていくのではないかとさえ思う今日です。しかしながら、世の中がどのように変化しても、人として、何が大切なのか、この社会で自分はどう生きていくのかをしっかり考えられる人として成長してほしいと願っています。一人の人間として社会にしっかりと自分で立ち、進んで行ける力を蓄えてほしいと思います。「入試」はそのための大切な試練ととらえ、大いに挑戦してほしいと思います。東高生は、目標達成のために、コツコツと努力して頑張れる生徒たちが多いと思います。卒業後、逞しく生きていく力をもった生徒の育成に、保護者の皆様とともに、努めてまいりたいと存じます。どうぞ、よろしくお願いいたします。