青空をバックにした木の写真。校長室コラムのイメージ画像です。

入学式 あいさつより

新入生の皆さん。今、名前を一人ひとり呼ばれた皆さんの表情から、緊張と、そしてこれからに向けた大きな期待をしっかり受けとめました。本日、厚木東高等学校に二十七年度入学生二七八名を迎え、心から歓迎します。保護者の皆様には、学校を代表いたしまして、お子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。

さて、新入生の皆さん、これから、厚木東で一緒に学び、生活することになりますが、入学前には「目標」だった高校生活を、これからは「手段」に変えて、将来の自分の夢の実現を目標として取り組んでくれることを願います。すなわち、今日からは、高校生活そのものが目標ではなく、高校生活のその先にある自分の姿を思い描き、それを目標として、高校生活で自分を豊かにし、力を蓄えてほしいのです。

 実り多い高校生活を送るために、大切なことが三つあります。

 一つ目は、「学ぶことから逃げない」ことです。学校は学ぶところです。学ぶチャンスはいくらでもあります。学んで自分を豊かにし、真実を見る目をもち、確かな判断力をもった自立した人となって巣立っていってほしいのです。高校の3年間で、学習だけでなく、部活動や行事、日々の生活の様々な場面で、皆さんを豊かにする材料がたくさんあります。一つ一つを大切に真正面から取り組んでください。

 二つ目は、「基本を大切にする」ことです。こんなことを勉強して、あるいは練習して、何の役に立つのか、社会に出てちっとも役に立たないのではないか、試験のためだけに勉強しているのではないか、試合で使えるのか、そんなことを思う場面もあるかもしれません。設計図を見て、その建物の全貌がはっきり見えたり、逆に建物を見て、設計図がはっきり見えるのは、熟練した建築家です。学んでいる途中の人が、基本を学んでいるときに、その全貌は見えないかもしれません。しかしながら、基本をしっかりと押さえ、この基本はどこにつながっているのだろうと考えながら学び続けていけば、全体像を見て、基本、根本が見えてくるはずです。そして、そのことは、物事の本質を見る眼を持つことにつながります。世の中の動き、社会の仕組みについて、もっとも基本の部分は何か、何が一番本質的なのか、新しいことに出会うたびにその基本や本質に思いを馳せて、それらを見抜こうとする姿勢を心掛けてください。そして、何事にせよ、基本は何か、本質は何かと、考えをめぐらしてほしいと思います。

 三つ目は、「ぶつかることを恐れないこと」です。人はみんな考え方が違います。だからこそつらい時もあれば、また楽しくもあります。この違いをいやがるのではなく、各人の個性として認め、尊重し合い、自分自身も周りの人も大切にする人、心の通う友たちがいることを自分の誇りとするような人になってください。

 厚木東高校の職員は皆さんを一生懸命に指導します。いつでも助言を求めてください。先輩たちも温かく迎えてくれることでしょう。

 保護者の皆様には、お子様の成長を心よりお慶び申し上げます。これから、彼ら彼女らは、精神的に劇的な成長を遂げていく時期に入ります。傍に寄り添っていつでも手を差しのべる時期は過ぎたかもしれません。お子さんとの距離感を考えながら、待つ、という、保護者の皆様にとっては、もどかしい場面も増えてくることと思います。しかしながら、ここぞというときに声をかけ、時には手を差しのべることが必要となることがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。

では、新入生のみなさんの入学をもう一度、心から歓迎して、私の挨拶とします。ありがとうございました。

入学式